雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング

雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング~

実践や経験をストーリーで語ってリフレクションし、自分の強みを探り、それと自分の考え方などを関連させながら次の一手を打つためのブログ

2015-01-01から1年間の記事一覧

仲間を作る

ある子が「解けん問題があった」といって、プリントを提出しました。どうやら、ある文章問題の場面が把握できず、立式できなかったようでした。このことは、クラスの子どもたちの間で可視化されていました。朝休みの時間でしたが、クラスの何人かが一緒にな…

信じる

学習発表会が終わった。今年は、交流学級での発表とは別に支援学級でも発表をした。昼休みに職員室に行くと、事務の先生が「イチくんのおばあちゃんから電話があったよ」と飛んできた。 その方は、「私は、今まで孫がそんなことができるなんて思ってもみなか…

交流のススメ

先週は、リンくん、モモさん、ブド-くん、レモくんの4人が二泊三日の自然教室でした。私も担任として引率するため、その間、イチくん、バナくんは自習となります。3日間の自習をどうするか。隣の支援学級の先生に見てもらったとしても、3日は大変です。そ…

人の役に立とうプロジェクト

ジャム学級は特別支援学級です。支援学級の中だけでは、多様なかかわりはありません。子どものたちの将来を考えると、もっと、多様なかかわりをもたせたいと思っています。そこで、人の役に立つことをするという目的で、週一回、近くの幼稚園に訪問していま…

日本には国枝慎吾がいるじゃないか

特別支援教育研修で話題になったフェデラー選手の話 grapee.jp フェデラー選手の「何を言ってるんだ?」から数年経った今でも、錦織選手と國枝選手の記事の扱いには、まだまだ差がある。これは、マスコミの問題と考えずに教育の問題と考えてみる。 平成26年1…

人から「あなたが必要」と思われること

―それは、ある日の中休み。クラスで、ある事件が起きました。ジャム学級には、自由に使って良いパソコンが一台置いてあります。子どもたちは、パソコンに入っている学習ソフトを使って勉強しています。「パソコン使わせて!」「早い者勝ちやろ!」 今日は雨…

「全員が」という意識

ジャム「いやぁ、えらいスラスラと読んでいましたよね?きっと、家で練習したんでしょう?」特学担任「いや、全然練習していないんですよ。」ジャム「じゃあ、特学で練習したんですかね?」特学担任「きっと、そうでしょうね。」 最後の授業参観は、総合「大…

穏やかな朝

静かに朝の会が始まった。おそらく、クラス始まって以来、といってもいいくらい穏やかな朝だった。朝の歌は「ありがとう、さようなら」。お別れ集会で全校で歌う歌だ。歌の途中で、私の方をちらっと見る子がいる。私は歌詞カードを見る振りをして目をそらす…

汎用的能力を高めよう

私は、少し前から彼女のことが気になっていました。勉強が分からないのではありません。態度が悪いわけでもないし、給食もよく食べます。では、何が気になっていたか。それは、「人とのかかわり」です。といっても、友だちとトラブルを起こしているのではな…

クラスだけが全員ではない

社会科見学の昼食。公園でのお話です。この日は、とても好天に恵まれ、冬を忘れるような暖かい日でした。子どもたちの多くは、お弁当を食べ終わると、公園の遊具で遊び始めました。公園には、石造りのとても大きな滑り台がありました。滑り台を見つけると、…

ワンピースのように

それは、ある日のかけ算の授業での出来事です。 ある男の子が、算数のノートを忘れました。こういう時、誰かがノートを破って「はい、どうぞ。」と差し出してくれる子もいるのですが、この日は、そうはなりませんでした。本当は、先に「ノートを忘れたから紙…