たわいもない話をする場がある良さ
教室配置決定で大わらわ
話は、もうすぐ始業式という春休みの後半のある日のことです。
この日、新年度の教室配置が決まりました。
教室の配置って毎年同じだろ?と思われるかも知れませんね。
ただ、その教室に入る担任が替わるのです。だから、この時期、みんな引っ越し作業で大忙しなのです。ただし、今年度の私の学校では事情があって、教室の場所自体が変わりました。だから、教師の荷物の移動だけでなく、児童用机や椅子、学級図書、教室備品に至るまで、総入れ替えでした。
この日は、職員一同で移動のための作業をしました。
その姿はまるで、〇〇マークの引越社のよう。
忙しい時期の力仕事にみんなの反応は・・・
新年度って、ただでさえ忙しいのですが、その時間が引っ越し作業になるのです。
それも全教室です。
みんな、「やれやれ」って感じでやるのかと思いきや、
それなりにいい汗を流して楽しんでやってました!
その理由は、
- 年度末の職員の異動で、職員集団が大幅に変わったため、みんなで体を動かしながらコミュニケーションが取れた
- 会議続きで、眠くなりそうな時間帯(14時!)にアクティブな作業が設定されていたこと
- 集団全体がいわゆる学生のノリのような変なテンションだったこと
でしょう。みんなバケツリレー方式で、移動元から移動先まで机椅子を運び入れていました。中年な私は、次の日、腕が筋肉痛になり痛かったです。
たわいもない話をする場をつくる良さ
特に、1が良かった。異動したことがある方は経験ありますよね。始めに着任の挨拶をするけど、その後、仕事に入ってしまうとなかなか皆さんと話せないってこと。しかし、この作業のおかげで、教室を移動しながら、「つかれたー」と不満を言いながらも、たくさんの方とたわいもない話がたくさん出来るのです。私は、眠い会議よりも、よっぽど、みんなのためになったのではないかと思います。
これって教材になるのでは?
いっそのこと、この一部始終をビデオにとって、始業式の日に流したら良いのではないだろうか。言葉で協力とか言うよりも、子供達にはリアルに伝わるし、感じるものもたくさんあるように思える。
ただ、荷物を移動することが精一杯で、ビデオを撮る余裕なんてありませんでした。
残念。
新年度ジャム学級開始
始まりました、新学期。
今年度のジャム学級は、持ち上がりでした。
といっても、5、6年生を担当しているので、半分入れ替わりですが。
人数が8人と、特別支援学級の定員MAXでスタートとなりました。
今年度の登場人物については、またの機会にご紹介します。
思いを受け継ぐために必要なこと
両親に誘われて行った北陸の地
両親に誘われて、週末に私の家族と私の両親で北陸に行ってきました。
私の故郷は、北陸の某市です。
私の両親が生まれ育った場所でもあります。
私は、小学生の時に引っ越してしまったので、
その町のことは、断片的にしか覚えていません。
北陸に行った理由は、墓参り。
もう、父方も母方も親戚一同はほぼ他界してしまい、供養をする人がいないのです。今回、両家の墓を一緒に巡り、供養をしようとなったのです。もう一つは、両親亡き後の墓の事について、私に今後のことを知らせて、考えさせたかったのでしょう。
長い年月とともに町は発展し、様変わり。
JRを乗り継ぎ駅に到着。そこからはレンタカーで移動です。
私がネットで予約していました。
父は土地勘があるとはいえ、高齢だし自分の車ではありません。
ジャム「俺が運転しようか」
父「いや、運転するわ。」
父は颯爽と運転席に乗り込みました。
父「〇〇の方へ行くには、どう行ったらいい?」
店員「〇〇ですか?そしたら、その道をですね・・・」
もう、あれからもう何十年も経っている。
町も当時に比べて発展して別の町のようになっていた。
店員から、道を聞いて、大体の方向は分かったものの、だからと行って、道順が分かるわけでもない。そこで、カーナビを操作し始めた。
助手席には母。二人であーだこーだ言いながら、カーナビを操作している。
父「車が変わるとカーナビも変わるっていうのが困りものだな」
結局、カーナビを諦めた。
母「〇〇だったら、あの道を行ったら?〇〇病院の所の」
父「ああ、あの道か、あれって、△△の所を左に行ったらいいな」
なんて二人でしゃべりながら車は出発。
しかし、やはり新しい道が出来ていたり、記憶が曖昧だったりして、一向に目的地に到着しない。
父「××町に出たぞ。△△経由で行くか。」
母「あそこは今日は混んでるわよ。だったら〇〇から行ったら?」
父「あれ、△△橋に来てしまったぞ。じゃあ、川沿いに行くか。」
母「川沿いだったら、スーパーのあったところから入ったらいいんじゃない。」
父「いや、こっちで行こう」
迷いながら進むことで得られるもの
目的地に真っ直ぐ向かっていないことは、みんな分かっていました。でも、だれも怒るわけでもなく、間違いを指摘するわけでもなく、ただ黙って二人の話し合いを聞いていました。
母「あ、これ、私が通った小学校!まだあったんだ!」
父「おー、この喫茶店まだやってるんだ。なつかしいな。」
母「この病院、ジャムが1才の頃、入院した病院よ。40日よ!40日。」
父「ここの店は、当時はみんな行ってたな。まだあるんや。」
目的地には真っ直ぐに向かっていなかったが、二人は目に映る物を懐かしみ、楽しんでいた。満開の桜の下、二人の思い出話にも花が咲く。
母は、私の嫁や息子たちにも語りかける。
母「この近くに〇〇荘ってあって、ジャムが生まれた時にそこに住んでいたんよ。」
長男「パパ、ここに住んでたの?」
ジャム「覚えていないけど、アルバムでその写真見たなぁ。」
そんなこと言いながら、車はあっちにいったり、こっちにいったり。。
結局、長い時間をかけて墓地に到着。
微かな記憶がある。その記憶が蘇ってくる。
私の祖父や祖母と一緒に墓参りしたこと。
今は、その祖父や祖母が眠っている場所にもなった。
その墓を、今度は私の息子達と一緒に掃除をしてお参りをした。
受け継ぐために必要な時間と環境
お墓参りを早く済ませるだけなら、簡単だった。
私が運転席に座り、カーナビを設定すればよかったのだ。
しかし、私は、敢えてそれをしなかった。
カーナビの使い方も教えなかった。
だって、私の知らない故郷の昔話をラジオのように二人で楽しそうにしゃべっている。その話を私や妻や子供達がじっと聞いている。
こんな貴重な時間は滅多にない。
実家に遊びに行ってもそんな話は、まずしない。
もし、実家でそんな話を聞いても、きっと、みんなうわの空だろう。
今、故郷にいるから、故郷の空気を感じ、故郷の景色を見ているから自然に話が弾むのだ。その場所に私たち家族も一緒にいて、一緒に感じているから、その話を自分の事のように聞くことが出来るのだ。これが「受け継ぐ」ってことなんだろう。
両親が、墓参りに私たち家族全員を誘った理由が分かったような気がした。
ブログを毎日書いていたお陰で歌詞が採用され、ついにメジャーデビュー決定!
書くって大切ですね。
歌詞としてアウトプットすることはありませんでしたが、まさか、それが認められるなんて。。。感激です!
ただ、本名ではなく、ジャムで応募したので、ゴーストライターに思われるかもしれませんね。 。小室さん、ありがとうございます!
多様な人と繋がることで、人として成長する
長男が手紙を渡したい相手とは
今日は、一日お休みを頂いていました。
家の掃除をしていたのですが、急に用事が出来て学校に行くことになりました。
すると、一緒に家にいた長男が、とある先生に絵を渡したいと言うのです。
ある先生とは、昨年度、私と同学年だった先生です。
長男とある先生との繋がり
長男とその先生との出会いは、職員旅行でした。
まだ、小さかった長男は水族館で迷子になり、その先生に探して見つけてもらったのが始まりです。
昨年度、長男は足を骨折して、しばらく車いすに乗っていたのですが、その先生からお見舞いをもらっていました。
また、その先生が一身上の都合で、しばらくお休みすることになったのですが、その時に長男が、その先生に手紙を書いていました。その先生は、手紙を読んで泣いていました。
その後も、ちょくちょくとやりとりをする仲になっていました。
二人の間には、直接会うことは殆どないものの、このような交流がありました。
長男が手紙を渡したい理由
その先生が、今年度をもって38年間の教職生活を終えて退職することになりました。
家で退職の話をしていたので覚えていたのでしょう。直接会って手紙を渡したいと言うのです。
しばらく待っていると、お絵かき帳に描いた絵を持ってきました。そこに描いてある絵は・・・なんとディプロドクス!
先日、長男が魚が好きという話を書きましたが、実は、恐竜も好きなのです。
しかし、お別れの手紙に「ディプロドクス」
皆さん知っていますか?
因みに、人気恐竜ランキングは
一位 ティラノサウルス
二位 トリケラトプス
三位 ステゴサウルス
四位 ブラキオサウルス
五位 スピノサウルス
ディプロドクス・・・、見事にランク外です。
しかし、長男はディプロドクスが大好きなのです。
気持ちを込めて描いたディプロドクスに「38年間おつかれさまでした。」
と吹き出しをつけていました。
長男は、退職する先生へ労いの言葉を伝えるとともに、自分の好きな物を伝えたかったのでしょう。
繋がりを大切に
結局、学校にその先生はいらっしゃらなかったので、直接渡すことは出来ませんでした。机の上に置いてきたので、後でご覧になることでしょう。
この繋がりは、きっかけは私かもしれませんが、あとは、二人で繋がっていったのです。私は、長男とその先生のかかわりのような、人との繋がりを大切にしたいと思っています。友達だけではない、多様な人との繋がりが、長男を人として成長させることだと思います。
プチ同窓会は、「繋がり直す」というよりは、「新たに繋がる」という感じがする。
いきなり!プチ同窓会
高校の部活の後輩が、プチ同窓会を開催してくれました。
その後輩の職業は医者。私は教員。
ということで、私は、息子が病気になると彼に相談し、彼は、子供の教育のことで相談するというような繋がりがありました。といっても、頻繁にやり取りするわけでもなく、一年に1回あるかどうかくらいの付き合いです。それも、ふざけ無しの真面目なやり取りでした。(どちらも悩んでいたので)
その後輩とメールでやり取りしているときに、私が文末に「飲みに行きたいね」と書いたのです。私は先輩ですが、よくある「先輩の言うことは絶対!」的な先輩ではない、と思います。それは、以下のエピソードで分かるでしょう。
--------------------後日、一緒に飲んだ時の話。--------------------------------------------
ジャム「俺が一年の時の先輩は、もの凄く怖かったんよ。簡単には、話せんかった。」
後輩「僕は一年の時、ジャムさんには普通に話してましたけどねー。」
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なのに、その後輩は、あっという間に、私と縁のある後輩達を集めてしまったのです。というわけで、プチ同窓会開催となりました。
25年ぶりに全員集合!
しかし、凄いですね。25年ぶりですよ、全員揃ったの!
私は、後輩に対して、先のような先輩面するのは苦手でした。なので、こういう風にメンバーが集まると、非常に恐縮してしまいます。(同期とは、めちゃくちゃやっていましたが・・・)
その日も、恐縮しましたが、全員揃った!っていうことに、ちょっと感動してしまいました。
本当にありがたいですね。
まさかの、サプライズ・プレゼント!
別の後輩が、サプライズプレゼントを用意していました。
なんと、チョコラボ・キットカット!
それは、高3の時の最後の大会の時に、みんなで取った写真。
実物をお見せできなくて残念です。
当時のことが蘇ってきます。全国大会まであと一歩でした。
しかし、ここで、後輩が一言。
後輩「でも、その日、ジャムさん下痢してましたよねー。」
後輩「何回もトイレにいってましたよ」
ジャム「そうだっけ・・・。だから、全国に行けなかったのかも・・・」
完全に忘れていました。
ジャム「せっかく全員いるし、これと同じアングルで、写真を撮ろう!」
というわけで、店員さんに、事情を話し、写真と同じアングルになるよう指示してもらいながら写真をとってもらいました。
過去から繋がる
長い年月を経て、当時の仲間が集まって昔話に花が咲く。
昔話をしながら、思い出して話すのだが、同時に今の自分が考える解釈や反省などを話していたりもする。
それは、「繋がり直す」というよりは「新たに繋がる」って感じがしました。
この日は、帰りが遅くなってしまい、タクシーに乗りました。
運転手「いや、中学校の同窓会の案内が来ていて、行こうかどうか迷ってるんだよね。もう、誰か分からないだろうからね。」
ジャム「それなら、意外と新しい繋がりが生まれて面白いかもしれませんよ。」
新年度が始まりますが、過去から新たな繋がりができるかもしれませんね。