終わらない戦い
今週のお題「給食」
極度のエビ、イカ嫌い
私は、エビ、イカが大嫌いです。
小学校の頃の給食の思い出といえば、このことを抜きにして語れません。
戦いは前月から始まっている!
まず、月の終わりになると、来月の献立表が配布されるんです。
それをもらった瞬間に、私はエビとイカが出る日を青鉛筆で囲んでいました。
なんで、「青」で囲むか・・・。嫌いを色で表したかったんですよ。私にとっては青でした。「ブルーな気持ち」なんて言い方知らなかったんですけどね。
この日が近づくと、前日くらいから超憂鬱モードです。
当日なんて、授業中に念じていました。「給食なくなれ!」って。
当時の担任の先生方は、つがれたものは絶対に残してはいけない、気合で食べろ!
っていう感じでしたから。
「残していいですか?」なんて、とても言える雰囲気じゃなかったんですね。
作戦決行
それでも給食はやってきます。
八宝菜の日なんて超最悪です!エビ、イカのダブルパンチですから。
おかげさまで、献立表から「八宝菜」という文字を見つけるのがとても早くなりました。
食べれる人は、「何かと一緒に食べればいいよ」とか「先に食べてしまえば楽になるよ」とか言うんですよ。
それができるなら、困っていませんよ!
できないから、憂鬱なんです。
口に入れたとたん、吐き気をもよおします。反射的にです。
結局、私は、どうしてたかというと
給食時間に、八宝菜以外を全部食べる。
昼休みは八宝菜とにらめっこ。
掃除時間になりそうな頃に、全部掻き込み、頬袋にしまう。(リスかっ!)
そのまま、トイレにダッシュ!
吐く。
終わり。
辛かったです。
終わらない戦いの始まり
この戦いは小学校の間で終わるものと思っていました。
ところが・・・
私は、小学校の教員になりました。
担任したクラスでは、エビ、イカが嫌いとちゃんと話します。
子どもの頃の話もします。だから、嫌いなものを無理に全部食べなくていいと話します。昼休みにポツンと残される残念な気持ち、嫌というほど知ってますから。
エビ、イカの日の子ども達の反応は様々です。
「せんせ~、今日の献立、何か知ってますかぁ~」
と、ここぞとばかり、攻勢に出る子
「先生、大丈夫ですか」
と、溜息をつく私に声をかける子
見ため、エビ、イカを少なくしましたって感じで盛り付けているのに、中を見るとエビだらけのトラップにする給食当番の子
「先生、僕が代わりに食べましょうか」
と言っておかずをもらおうとする、エビイカ大好きっ子
「みんな!絶対に先生にエビイカをついだらいかんよ!」
と、私に配膳されるおかずをチェックする子
「先生、私もエビイカ嫌いなんですよ~」
と同盟を組む子
少しずつ克服するが・・・
なんだかんだで、エビイカの日は楽しい時間になっていました。
私はというと、減らさずに頑張って食べています。
苦痛に歪む表情で食べている私を見て、
「じゃあ、ぼくも頑張って食べてみようかな」
と言って食べる子もいます。
エビイカの日って意外に多いんですよ。だから、頑張って食べているうちに、好きにはなれないけど、頑張れば食べれる位にはなりました。お陰様で。
ただ、エビフライだけはどうしても克服できませんでした。やっぱり吐き気をもよおします。一年に一回あるんです、その日が。だから、その日だけは、「ごめん!」と言って一尾残します。
子どもたちは、「いいよ、いいよ。」って言ってくれます。だって、
エビフライじゃんけんが、できますからね!