雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング

雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング~

実践や経験をストーリーで語ってリフレクションし、自分の強みを探り、それと自分の考え方などを関連させながら次の一手を打つためのブログ

私の学びのモチベーション

 

アドラー心理学は、「嫌われる勇気」から

昨年、何かの研修会の折に、知り合いの方からアドラー心理学なるものがあると教えてもらいました。すぐに、その方と一緒に本屋に行き、おすすめの本を教えてもらったのです。それが、「嫌われる勇気」という本でした。この本、もう63万部も売れているのですね。続編で「幸せになる勇気」が出ていますが、私は、まだ読んでいません。

 

book.diamond.ne.jp

 

本は、対話形式で進んでおり、ストーリー性があり、とても読みやすかったです。読んだときは「劣等コンプレックス」だの「課題の分離」だのいろいろ考えていたのですが、時間が経つと、そのうちに忘れてしまいました。

 

その後、今年に入って、知り合いの先生にNHKでアドラーの番組をやっていると教えてもらいました。早速、録画予約して見ることにしました。

 

100分de名著:アドラー「人生の意味の心理学」

www.nhk.or.jp

 

しかし、100分de名著を見ようと思ったのは、アドラー心理学を知りたいというよりは、アドラーアドラー心理学を生み出す過程を知りたかったのです。つまり、アドラーの人生です。アドラーの生き方そのものにアドラー心理学の本質があるのだろう、それを知りたいと思いました。

というのも、いろいろな実践や理論などは、本などの商業ベースにのった段階で、良くも悪くも本人の手を離れていきます。それが生まれるベースに本人の強い思いがあるはずなのですが、私は、そのような本を読むと、ハウツーだけを読んで真似して出来たような気になってしまったり、本人と同化しているような気になったりしてしまうのです。

例えば〇〇マニュアルみたいな書類で考えます。マニュアルを作って一番勉強になるのは、必要感を感じて作った本人です。その人の手を離れ、マニュアルがコピーされると、方法だけが残って思いや意図を失ってしまうことがあります。

そんな訳で、私が『学び合い』関連の本で一番好きなものは、『学び合い』の手引書です。手引き書は、思いが溢れています。あの思いに私は惹かれ、共感したからこそ、私は実践しているのです。もちろん、ハウツーも参考にしています。ただ、思いなしのハウツーでは、私は納得出来ないので向かないのです。

 

復習していて、シンクロする。

さて、100分de名著に話を戻すと、番組では、指南役として「嫌われる勇気」の著者である、岸見一郎さんが出ており、そのことも興味を引きました。

一回が25分なので、集中してみていたらあっという間に終わってしまいます。結果からいうと、アドラーの生き方そのものには余り触れられていませんでした。その点では、私の期待していたものと違ったのですが、アドラー心理学についてかなり忘れてしまっていたので、内容がコンパクトにまとめられている番組を見て復習することができました。

第三回までは、学び直しのつもりで見ていたのですが、最終回に「おや」と思うことがありました。それは「共同体感覚」です。

 

番組の説明では、アドラー心理学では、組織について考えるとき、より大きな組織で考えることを重要視します。人は、一つの共同体のみに属して生きているわけではない。ある共同体で人間関係が上手くいかなかったとしても、より大きな共同体で考えれば、それは小さな問題にすぎないそうです。だから、堂々と自分の考えを話そう!
(この部分だけ書くと極論のようですが、いろいろな話と繋がっています)

 

図らずも昨日の私の考えと一致した

昨日の話は、アドラー心理学でいう、共同体感覚だったのです。

形容しづらいのですが、この感じは、『学び合い』を知る以前に実践したり、経験したりしたことが、『学び合い』を知ったときに「ああ、このことだったのか」という感覚に似ていたのです。

多分、私は、自分が見たことや経験したことを「これは一体何なのか」と問うのが好きなのです。そして、私の学びのモチベーションは、それが何かと繋がって「そういうことか」という感覚を得たいというところにあるのでしょう。
裏を返せば、とにかく色々な本を読む、などというのは私の苦手とするところなのです。これは目的論になるのでしょうかね。

 

アドラーの生き方については、ここにありました。

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