雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング

雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング~

実践や経験をストーリーで語ってリフレクションし、自分の強みを探り、それと自分の考え方などを関連させながら次の一手を打つためのブログ

納得するために、横断的な学習をしてみる

 リンくんとモモさんの2人で社会の学習

 

ジャム「この写真を見てください。これは、人工林の間伐をした後の写真です。あっ、リンくん、モモさん間伐って分かる?」
リン「うーん、分からん。」
モモ「えーっと・・・間の木を切る?」
ジャム「そうだね。リンくん、じゃあ、どうして間の木を切るんだろう?」

 

生活単元で大根を育てて収穫した話の想起

ジャム「冬に大根の種まきしたよね。芽が出たときのこと覚えてる?」
リン「もじゃもじゃ出てた」
ジャム「そうだね。じゃあ、その時に、もじゃもじゃの芽をどうしたか覚えてる?」
モモ「間引きした」
ジャム「折角生えた芽を間引きしたのは何でだっけ?」
リン「えっとね、窮屈やけん、大根が大きくならんから」
ジャム「そうだね。間引きしたから、あんなに大きい大根になったんだね」

 

目標設定

ジャム「人工林も同じで、木を大きく育てるために間の木を切るんだよ。それを間伐と言います。じゃあ、もう一回この写真見て。これは、間伐した後の人工林です。」
リン「あれ、なんか木が落ちてる」
ジャム「モモさん、木を切った後ってどうするんだっけ?」
モモ「トラックで運んで、木材にする?」
ジャム「そうだね、でも、間伐した木は写真のように捨てています。」
リン「えーーもったいない!」
ジャム「もったいないねぇ、じゃあ、なんで間伐した木は捨ててしまうんだろうね。今日は、それが分かってノートにまとめたらおしまい。」

 

教科書を読んで理由を探す

リンとモモ、教科書を読んで、読みが分からない漢字の読みを調べ、理由が書いてありそうな文(3行)を2人で発見。しかし、「費用」「まかなう」の意味が分からない。

 

ロールプレイで何が問題か体験する

リンとモモが2人で間伐会社(500円所持)
ジャムがガソリンスタンドと木材問屋

リン「トラックのガソリン下さい」
ジャム「500円です。」
モモがお金を支払う
リン、モモが間伐する。

木を問屋に持ってくる
モモ「木を買ってください。」
ジャム「はい、まいどあり!(100円渡す)」

モモ「ん?減った?」
リン「損した」
ジャム「さあ、もう一回間伐した木を売りに行く?」
モモ「いや、行かん」

リン「でもなあ・・・」

ここまでのお話しをノートに書いてみて、お互いが読んで分かったか確認する。

おしまい。

 

釈然としない2人

が、やっぱり「もったいない」という疑問が強かったため、高知県間伐材の利用の取り組みについて、地図帳で場所を確認し、教科書の写真を見て解決する。

リン「あっ、これいいねえ、学校を建ててる」
モモ「割りばしになってる」

2人とも納得しておしまい。