雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング

雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング~

実践や経験をストーリーで語ってリフレクションし、自分の強みを探り、それと自分の考え方などを関連させながら次の一手を打つためのブログ

信じる

学習発表会が終わった。
今年は、交流学級での発表とは別に支援学級でも発表をした。
昼休みに職員室に行くと、事務の先生が
「イチくんのおばあちゃんから電話があったよ」と飛んできた。
 
その方は、
「私は、今まで孫がそんなことができるなんて思ってもみなかった。でも、今日の発表会を見て本当に感動した。電話をせずにはいられなかった。ご指導をして下さった先生たちに感謝をしたい。ありがとうと伝えて欲しい。」
と言っていたそうだ。
 
こうやって、感謝の電話を頂けるのは本当にありがたい。励みになります。しかし、本当に凄いのは子どもたちなのだ。なぜなら、特別支援学級3クラス合同『学び合い』で練習をしていたからだ。
 
朗読劇をしたのだが、子どもたちは練習をすると、読むテンポのことや声の大きさ、表情、姿勢など振り返りたくさん意見を出し合っていた。発語が難しかったり、字を読むのが苦手だったり、台詞や順番を覚えられなかったり・・・。様々な課題を自分たちで見つけては、その課題を乗り越えようとみんなで支え合って練習していた。だんだんと台詞が繋がりだし、形になってきた。
 
下校前、バナくんがこう言った。
「給食のときに、交流学級に行ったら、みんなから『すごいやん!』『俺、あんなことできんけん』と言われて驚いた~。」
 
練習が上手く行かないことだってあった。集団としてうまくいないときもあった。私自身も本当に子どもと向き合っているのかと悩むこともあった。しかし、信じて良かった。子どもたちはたくさんの拍手をもらった。良い表情だった。子どもたちが、私をまた一歩前進させてくれた。