雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング

雲外蒼天~特別支援教育とアクティブラーニング~

実践や経験をストーリーで語ってリフレクションし、自分の強みを探り、それと自分の考え方などを関連させながら次の一手を打つためのブログ

教育

桃源

今日は、バナくんに会いに行ってきました。 バナくんは、3学期になってから学校に来ていません。(不登校ではありません)ジャム学級の子どもたちに、「バナくんに会いに行ってくるよ。」と言うと、一人ずつビデオレターを送ることになりました。 バナくん…

全員が読みたい本を選んで読むようになる。

もうすぐ、3学期が終わります。私は、ジャム学級の子どもたちが進級、進学する前に「分厚い本を1冊読む」という経験をさせようと思っていました。そこで、国語の学習で「本を読んでお話ししよう」という単元を考えました。子どもたちが将来、仕事をするとき…

あったかいんだから

昨日は誕生日でした。 近くのステーキ屋さんで家族で食事し、家でケーキを食べました。 子供たちがそれぞれ隠していた手紙をもらいました。 家族みんなが、私を1日ゆっくり出来るように、いろいろ考えてくれていました。 幸せな1日でした。 家は、あったか…

まずはやってみる、という素晴らしさ。

ジャム学級の通信は、フルカラーズと言います。 フルカラーズは、ジャム学級の子どもたちのみならず、管理職や交流学級の担任、専科、事務や用務、SSW、養護の先生など幅広く配布しております。それは、ジャム学級の子どもたちが、いろいろな人とかかわり…

いつもの場所が無くなると

先週、私はインフルエンザで休んでいました。 その間、様々な方にお世話になったのは書いたのですが、 ジャム学級の教室も、その間、閉鎖されていたのです。 それは、私がお願いしたことでした。それは、次のような理由があったからです。 その前の週から、…

インフルエンザ予防隊

放課後、靴箱で。 ジャム「さようなら~」 通りすがりの3年生女子「先生」 ジャム「なんですか」 通りすがりの3年生女子「インフルエンザになったそうですね」 ジャム「そうだねぇ」 通りすがりの3年生女子「手洗い、うがいはきちんとして下さいね!」 ジ…

過ちとは

我が校は掃除は縦割りグループで行われています。ジャム学級も縦割り清掃に参加しています。特別教室の掃除メンバーは、イチさん、リンさん、レモさん、通常級の2年生、1年生の5人です。昨日の掃除時間のことでした。イチさん、2年生、1年生はせっせと…

優しさ

一週間ぶりの学校です。 今日は早めに学校へ向かいました。それは、周りの先生方にお礼を言うため。インフルエンザには、私を合わせて3人の先生が同時に罹患していました。ただでさえ人員が足りないのに、3人も同時に何日も休んだのですから、そりゃ大変だ…

その人の方法と強みの関連を探るためには

上条春夫先生の研修会に参加した。内容は、ライフヒストリーをリフレクションするというもの。この演習で、私は自分の課題が分かった。というか再認識できた。それは、「聞くときに、自分のパラダイムで聞いてしまう。」だ。 このことは、リフレクション中の…

一人ぼっちを見捨てない

その日は、朝から曇り空。天気予報では、午後からにわか雨となる予報でした。 いつも、朝一番に登校してくるのはイチさん。いつもなら、はにかみながら「おはようございます」と言ってくれます。ところが、この日は、いつものあいさつがありません。それどこ…

社会で生きている姿を想像する

3学期に入って、ジャム学級の子どもたちは、帰りの会を交流学級で行うようにしました。 今までジャム学級でやっていた「帰りの会」とは、学校を出る前に、やっておかないといけないことを自分たちで考えて、それを10分以内に全員で終わらせるという活動で…

人とのかかわりの中で解決する

算数で約分の学習中。ジャム学級には、イチさん、ブド-さん、リンさんがいた。イチさんは、今日初めて、約分に挑戦。私が約分の仕方を説明している間に、ブド-さんとリンさんは、自分で問題を解き始めた。 慎重派のブドーさんは、約数を間違えないように、…

ジャム学級の登場人物

イチさん・・・体育大好き!やりたくて仕方ない。 バナさん・・・絵を書かせたら右に出る者なし。 ブドーさん・・・石橋を叩いて渡る慎重派。 リンさん・・・アイデア満載の、提案人。 モモさん・・・雑巾がけのプロで、気配り上手。 レモさん・・・計算を始めたら止まらない。…

仲間を作る

ある子が「解けん問題があった」といって、プリントを提出しました。どうやら、ある文章問題の場面が把握できず、立式できなかったようでした。このことは、クラスの子どもたちの間で可視化されていました。朝休みの時間でしたが、クラスの何人かが一緒にな…

信じる

学習発表会が終わった。今年は、交流学級での発表とは別に支援学級でも発表をした。昼休みに職員室に行くと、事務の先生が「イチくんのおばあちゃんから電話があったよ」と飛んできた。 その方は、「私は、今まで孫がそんなことができるなんて思ってもみなか…

人の役に立とうプロジェクト

ジャム学級は特別支援学級です。支援学級の中だけでは、多様なかかわりはありません。子どものたちの将来を考えると、もっと、多様なかかわりをもたせたいと思っています。そこで、人の役に立つことをするという目的で、週一回、近くの幼稚園に訪問していま…

日本には国枝慎吾がいるじゃないか

特別支援教育研修で話題になったフェデラー選手の話 grapee.jp フェデラー選手の「何を言ってるんだ?」から数年経った今でも、錦織選手と國枝選手の記事の扱いには、まだまだ差がある。これは、マスコミの問題と考えずに教育の問題と考えてみる。 平成26年1…

人から「あなたが必要」と思われること

―それは、ある日の中休み。クラスで、ある事件が起きました。ジャム学級には、自由に使って良いパソコンが一台置いてあります。子どもたちは、パソコンに入っている学習ソフトを使って勉強しています。「パソコン使わせて!」「早い者勝ちやろ!」 今日は雨…

「全員が」という意識

ジャム「いやぁ、えらいスラスラと読んでいましたよね?きっと、家で練習したんでしょう?」特学担任「いや、全然練習していないんですよ。」ジャム「じゃあ、特学で練習したんですかね?」特学担任「きっと、そうでしょうね。」 最後の授業参観は、総合「大…

穏やかな朝

静かに朝の会が始まった。おそらく、クラス始まって以来、といってもいいくらい穏やかな朝だった。朝の歌は「ありがとう、さようなら」。お別れ集会で全校で歌う歌だ。歌の途中で、私の方をちらっと見る子がいる。私は歌詞カードを見る振りをして目をそらす…

汎用的能力を高めよう

私は、少し前から彼女のことが気になっていました。勉強が分からないのではありません。態度が悪いわけでもないし、給食もよく食べます。では、何が気になっていたか。それは、「人とのかかわり」です。といっても、友だちとトラブルを起こしているのではな…

クラスだけが全員ではない

社会科見学の昼食。公園でのお話です。この日は、とても好天に恵まれ、冬を忘れるような暖かい日でした。子どもたちの多くは、お弁当を食べ終わると、公園の遊具で遊び始めました。公園には、石造りのとても大きな滑り台がありました。滑り台を見つけると、…

ワンピースのように

それは、ある日のかけ算の授業での出来事です。 ある男の子が、算数のノートを忘れました。こういう時、誰かがノートを破って「はい、どうぞ。」と差し出してくれる子もいるのですが、この日は、そうはなりませんでした。本当は、先に「ノートを忘れたから紙…

「何に困っているのか」と考える

木曜日の昼休み。体育委員会主催のドッジボール大会が行われました。先週,ドッジボール大会について子ども達に話しました。大会に向けて,クラスの目標は,シンプルに「勝つ」になりました。そのために,ボールを取る練習やよける練習,投げる練習など,そ…

机運びで、一喜一憂

今日は、読書ボランティアさんが読み聞かせに来る日でした。私のクラスでは、朝の会後、机を後ろに下げ、前に集まって読み聞かせを聞きます。いつも通り読み聞かせを聞き終わり、挨拶をすると、私のクラスではあるイベントが起こります。「さぁ、始めようか…

それでも納得がいかない

わり算のテストを返しました。九九を言えなくて、最後まで友達と練習してた子が、125点(83%)を取りました!4月から数の合成分解や10の補数を練習してた子は、115点を取りました。周りの友達は「おしいぃぃ」とか「おぉぉ」という反応だったのに、本人は納…